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4.乳幼児の栄養管理

乳児では月齢、発育状況に沿ったきめ細かい調乳、離乳食(平成7年改訂離乳の基本)づくりが大切である。また、本年6月に厚生省からベビーフード指針として、調製時の物性の目安が示されている。摂食機能の発達に沿った献立、調理の工夫が大切である。保育所1〜2歳児では、栄養給与目標を目安に完全給食をすすめるが、カタカナメニューに偏することのないよう献立づくりに配慮したい。

 

 

5.食事指導
保育所給食の役割として、食事を通して基礎的な食習慣、清潔保持の習慣、望ましい食事態度、健全な嗜好の育成を図ることが望まれる。2歳未満児では、心身発達が未分化であるので条件反射の原則に基づいて望ましい習慣行動の育成を、2〜5歳児では周りの人の行動をまねる傾向が強いのでモデリング効果を大切にした指導をしたい。

 

 

6.保育所給食の課題
保育所給食は従来福祉的発想であったが、健康づくりの時代を迎えて“健康づくりの食事”へといった発想の転換が求められている。“給食から食事へ”さらには心豊かな楽しい食生活へといった方向転換が課題である。

 

 

 

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